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  業務効率化

「データレイク」「データウェアハウス」「データマート」の違いと特徴とは?

~BIツールを支える“データの土台”をやさしく解説~

前回の記事「 毎月のExcel集計に時間がかかっていませんか?今こそ知りたい、“BIツールとは”」では、データを“見える化”するツール=BIツールの基本をご紹介しました。

ただ、実際にBIツールを導入した企業の中には、「データがつながらない」「思ったようにグラフが作れない」といった課題を抱えるケースも少なくありません。
その原因の多くが、“データの基盤”が整っていないことにあります。

今回は、BIツールの裏でデータを支える3つの存在、
データレイク」「データウェアハウス」「データマートについて、システム部門ではない、営業やマーケティング担当の方向けに整理してみました。

データレイクとは

データレイクは、さまざまなデータをそのまま集めておく“大きな池”のような場所です。

  • 形式を問わず(CSV・画像・ログなど)自由に格納可能
  • 後から分析・加工が可能
  • ただし、整理されていないため“探しづらい”という弱点も

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営業リスト、アンケート結果、Webアクセスデータなどを、とりあえず全部まとめてフォルダに入れておく状態です。
後で使い方を決める“原石の集まり”といえます。

データウェアハウス(DWH)とは

データウェアハウスは、整理・整頓されたデータを保管する“倉庫”のような場所です。

  • データを統一ルールで整理・加工して保存
  • 正確で信頼できるデータを提供できる
  • BIツールや経営分析の中心的役割を担う

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データレイクに溜めた溜めた原石をきれいに磨き、棚ごとに整頓して保管する「物流センター」。
ここにデータが整っているからこそ、BIツールで“すぐ使える・正確に見える化できる”状態が作られます。

データマートとは

データマートは、特定の部署・目的向けにデータを取り出した“小規模倉庫”のようなものです。

  • 部署ごと(営業・マーケなど)に必要なデータだけ抽出
  • 扱いやすくスピーディに利用可能
  • ただし、全社横断分析には不向き

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本社倉庫(DWH)から“営業チーム専用棚”を作るようなものです。
現場担当者が必要な情報だけを見やすく利用できます。

3つの関係を整理すると…

用語主な役割データの状態向いている用途
データレイクあらゆるデータを蓄積する未整理(生データ)研究・AI分析など
データウェアハウス整理して保管構造化済みBIツール・経営分析
データマート用途別(部署別)に抽出整理済み、部分的営業・マーケ現場

なぜ“データ基盤”が重要なのか

BIツールは「結果を見せるツール」であり、その“材料”であるデータが整っていなければ、正しい分析はできません。

Excelで毎月の数字をまとめているとき、「データが合わない」「重複している」「最新ではない」といった経験はありませんか?

これは、まさにデータ基盤が整理されていない状態です。

データレイクで集め、
データウェアハウスで整理し、
データマートで使いやすくする。

この流れを整えることで、初めてBIツールが本来の力を発揮します。

まとめ

データ活用は“見せる”ことよりも、まず“整える”ことが大切です。
データの流れを理解することで、
「なぜ今の分析に時間がかかっているのか」
「どこを整備すれば改善できるのか」も見えてきます。

データを整えることは、単なるITの話ではなく、営業・マーケティングの生産性を高める第一歩です。

私たちビズクリアは、
「コア業務に集中できる環境づくり」と「データを活用できる仕組み構築」を支援します。

  • 現状のデータ管理状況のヒアリング
  • データ分析基盤の整備・構築支援
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まで、一貫してご支援します。

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