Open Gallery vol. 3
日々蓄積されていく売上データ、これを管理分析することでビジネスを成長させるための重要なヒントを見つけることが出来ます。
「どの商品が売れているのか」「どの店舗で売り上げが下がっているのか」「購買パターンはどのようなものがあるか」――― 重要だと分かっていても、データ分析に充てる時間が無かったり、分析に必要なデータ整備や仕組みづくりなどに十分な時間を割くことが出来ないという声を多く伺います。
また、運用に必要な基盤構築やBIツール導入など、スキル的なリソース確保も大きな課題の一つです。
このような課題を解決するため、私たちは現状分析からデータ整備、基盤構築、可視化、さらには運用保守まで、一貫してサポートする「ビズクリア」を展開しています。
今回は、その具体的な活用例として、Metabaseによる「売上管理ダッシュボード」をご紹介いたします。
ダッシュボードを活用することで、売上状況が可視化され、業務効率化も目指せます!
「低コストで可視化!実際に操作できるサンプルダッシュボード」では、その他の活用事例もご紹介しています。併せてご覧ください。
これらの課題は、売上管理ダッシュボードを導入することで改善・解決が望めます。
データを可視化し、一元管理することで、より効率的な売上管理が実現可能です。
可視化への足掛かりとなればと思い、実際に操作いただけるMetabaseサンプルダッシュボードをご用意いたしました。
Metabeseの特徴・可視化メリットは、こちらの記事で紹介しています。併せてご覧ください。
実際のグラフやマウスオーバーでの詳細表示など、ダッシュボードを体験いただけるようサンプルダッシュボードをご用意いたしました。
メールアドレスやお名前などの登録は必要ありません。リンクをクリックすれば、すぐにダッシュボードをご利用いただけます。
製造販売業における売上管理の課題を抱える企業を想定しています。
神奈川県内で総菜チェーンを10年以上展開しているこの企業では、データを利用した業務改善を目指しPOSデータを導入しました。
売上データは毎月各店舗で店長が集計し、本社に提出されます。しかし、各店舗の店長が全員データ分析に長けているわけではなく、通常業務もある中で提出されるデータは前月の総売上金額や個数、といった基本的な項目のみです。さらに、各集計値や数表も微妙にフォーマットが異なっていたりするため、毎月の売り上げを並べてみるだけでも大きな手間と時間が掛かっています。
そのため「データを見る」という習慣がいまだ出来ず、現場の経験則に頼るシーンが多い状況です。
POSデータは販売時点で記録される取引データです。
「いつ」「どの商品が」「いくつ」「いくらで」「どのような決済方法で」売れたのかといった情報が含まれます。
今回のダッシュボードでは、詳細な分析を行う前に、まずは「データを見る」習慣の醸成を促すため、過去2年分の基本的な集計結果を数値やグラフで表示し、現状を知ることに趣を置いたボードとして設計しました。
配置しているグラフの中から、いくつかピックアップしてご紹介します。
最新の売上状況を確認できます。
年度累計と対前年比各、最新月と前月比、最新週と前週比など、参考となる数値と比較した結果も集計可能です。
商品毎の売上金額を月次で表示します。
時系列に並べることで、各商品の売れる時期など、安定性や変動性を把握できます。
売上金額、売上個数をもとに、各店舗の販売傾向を確認できます。
販売傾向が似ている店舗、単価の高い店舗など、各店舗の特徴把握に役立ちます。
全体傾向
対前週、対前月比ではいずれもプラスですが、総額で見ると前年比7%のマイナスです。
トレンドを見ると、特定の月ではなく全体的に2023年度の売り上げが落ちているようです。
特定の店舗で売り上げが落ちているのかそうでないのか、または売り上げが落ちている商品があるのか、といった深堀をすることで次に取るべき施策が見出せます。
商品別
2022年、2023年を通じて肉加工総菜が40%以上を占め、次に野菜総菜とその他総菜が同程度、魚加工総菜が最も低いシェアだと分かります。
商品別にみると、肉加工総菜で肉団子が最も売れており、次に卵焼き、唐揚げ、アジ南蛮が売上の10%を超える月があります。
肉団子が売上に大きく貢献していますが、肉加工総菜全体がというより、それぞれのカテゴリで売れている商品と売れていない商品があるということが分かります。
売れている商品を伸ばすか、売れていない商品をリニューアルして底上げをするか、といったことが考えられます。また、店舗ごとに見た場合に同じ傾向なのかどうか深堀し、店舗ごとの特性を確認することも必要です。
店舗別
2022年、2023年を通じて本店が最も売り上げに貢献しており、次にH店が貢献しています。他の店舗も、2年を通じて売上に占める割合に大きな変化は無いようです。
売れ方としても、単価の高い商品が出やすいといった店舗は無く、売上個数が多いと売上金額も多いという傾向です。本店とH店が売れる要因を調べることで、他店に展開し売上向上を図ることができそうです。
ダッシュボードによる可視化で、売上の全体傾向や商品別、店舗別の詳細なデータが一目で把握できます。経験則に頼らず、売上が落ちている店舗や商品を特定し、次に取るべき施策を迅速に見出すことが可能です。
また、集計の手間を省いて自店および他店の状況をリアルタイムで確認することも可能です。
当社ではダッシュボード作成をワンストップサポートいたします。
データ可視化の実現には、明確な目的やデータの準備、運用の仕組み作りが不可欠です。
そのために、要望確認や必要なデータの取りまとめ、ツール選定など、やるべきことも多数存在します。
しかし実際は、専任者不在や有識者不足などにより兼業での対応となり思うように進まない、また相談相手もいない、といったことはないでしょうか?
ビズクリアでは、Metabase環境のご提供といった部分的なサポートだけでなく、可視化に必要なデータクレンジングや加工修正、データを蓄積し利用するためのデータ基盤構築、そして継続的にご利用いただくための運用保守まで、ワンストップでサポートさせていただきます。
ぜひ一度、ご相談ください。
今回は「売上管理ダッシュボード」をご紹介しました。
サンプルダッシュボードは、今後も拡充していく予定です。
どうぞお楽しみに☆